食育の始まり

「人間の体は何からできていますか?」そう質問されたら、なんと答えますか。

「水とタンパク質と炭水化物と・・・・」とか、「炭素と酸素と窒素と・・・」と答えたりしますが、もっとも端的な答えは「食べたもの」です。

そうなんです。人間の体は食べたものからできているのです。ですから、自給率40%ということは「私たちの体の6割は外国製である」ということなんですよね。

さて、自分自身がアトピーであったことから、食に関心を持ち、当社の有機野菜を利用していただいている若いお母さんがいます。

数年前まで当社ではお米も作っていたので、その方は結婚してからは当社の野菜とお米だけの食生活をしていました。

そして、出産した当日にメールで送ってきてくれたのがこの写真です。自分はその写真を見ながら、「この赤ちゃんは、うちの野菜と お米でできているんだなぁ」と思ったものでした。

伝えることを躊躇した、この少々不遜な話をそのお母さんは大そう気に入ってくれて、子供に「あなたは野菜でできているんだから、野菜を食べなきゃだめなんだよ。」と言って子育てをしています。
そして、心配していたアトピーの兆候もなく元気に育ったこの女の子は、野菜が大好きです。 
お母さん曰く「世間では子供の時の食育が大切っていうけど、それじゃあ、遅いわよね。
食育は子供が生まれるよりもっと前、妊娠前から始めなきゃ。」とのことです。

このような話をお客様と交わすことができるのも、当社が農場直送・生産直売という形で、 お客様に直接野菜をお届けしているからです。

市場出荷と比べて手間はかかりますが、実際に食していただくお客様と話ができることはとても楽しいし、励みになります。