「野菜には健康維持のために大切な栄養素が含まれているから食べましょう」と言われます。しかし、同じ野菜でも季節、地域、育て方によって栄養価は違います。食品成分表の値は平均値です。大切なのは体に必要な栄養素がバランスよく入っている野菜を食べることです。
野菜の成長に重要な栄養素である窒素、リン酸、カリウムは野菜にとってメイン料理の主食です。だから積極的に吸収します。化学肥料はこれらの栄養素がすぐに吸収できるようになっています。一方、人が健康維持のために必要とされるビタミンやミネラルなどの栄養素は、野菜にとっても必須ですが、必要量がごくわずかなため、探しだして吸収するのではなく、ついでに取り込んでいます。人がビュッフェで食事をするときにサラダや果物などの副食をついでのとるのに似ていて、そこになければとりません。満腹感を得られるような主食だけを食べていると、体は大きくなるかもしれませんが、副食に含まれている微量要素が少なければ、病気にも弱いし、栄養価もありません。そのような野菜を食べることが、健康につながるかというと疑問です。
有機肥料は動物や植物を原料とした肥料です。だから、主食の栄養素とともに、副食の微量要素が含まれています。有機野菜が健康にいいと言われるのはそのためです。ただし、有機肥料なら何でもいいわけではありません。原料によって成分や分解されやすさが異なるからです。
私たちが、栄養バランスがいい食事を、ゆっくり時間をかけて食べることが大切なように、野菜も主食と副食の栄養素がほどよい割合で含まれているものを、ゆっくり吸収しながら成長することが大切です。
そのためには、土と光と水と空気が整った豊かな自然環境で、生育適期である旬の時期に育てることだと思います。薬には頼りません。そうやって育った野菜を食していただくことが、健康で元気で、しあわせな生活につながると思います。
.jpg)
サンプルで科学的分析を行っています。
赤い線がしあわせ野菜畑の野菜です。緑色の平均値と比べ、糖度、抗酸化力ビタミンCが多く、苦みの成分の硝酸イオンが少ないことがわかります
