コメ、小麦、トウモロコシを三大作物と言います。人類の食料として非常に重要な役割を果たす3つの穀物のことです。
この中で生産量が一番多いのは何だと思いますか?
一番生産量が多いのはトウモロコシです。
世界の穀物生産量(2023–2024予測)白書によると、
1位、トウモロコシ:約 1,200〜1,235百万トン
2位、小麦:約 780〜810百万トン
3位、米(精白米ベース):約 500〜800百万トン だそうです。
なぜ、トウモロコシが多いかというと、トウモロコシはいろいろな形で使うことができるからです。
トウモロコシからは、お菓子(コーンスターチ)、油(コーン油)、マヨネーズ、ウイスキー(バーボン)などが作られます。家畜の餌として一番使われているのもトウモロコシです。肉や卵や牛乳もトウモロコシが原料と言えます。

農業を始めた頃、2015年だからもうずっと前のことですが、お正月に静岡のミニシアターで「キング・コーン」というアメリカの映画を見ました。
映画「キング・コーン」は、二人の若者が毛髪検査をしたら、「自分の体がトウモロコシからできていることがわかった」・・・・・そんなことから話が始まります。

毛髪検査によって、食べたものが何なのかが本当にわかるのかは 不明ですが、農産物がどこで作られたかという判別検査は実用化されています。
どんな食べ物でもそれが地球上のどの地域で作られたかがわかります。
すでに、コメの場合は、ネットから申し込めば、その米粒が国産なのか、中国、タイ、アメリカ、オーストラリア産なのかがわかります。値段は4万円くらいです。
原理は案外簡単です。食品はタンパク質や炭水化物から出来ていて、それは炭素、窒素、酸素、水素といった元素に分解できます。元素には原子は同じでも中性子の数が違う「同位体元素(アイソトープ)」というものが存在し、この割合が国や地域によって違うのを利用しています。地域によって重力が若干違っていたりするのが原因なんでしょうね。水が地域によって成分も味も違うのと同じように、世界中どこに行っても同じ空気かというと違うんですね。
植物は光合成やタンパク質合成によって、空気中の水と二酸化炭素、土の中の窒素などから体を作ります。だから、空気が違えば中身が違います。同じ遺伝子の植物なら見た目は同じですが、育った場所によって中身は違います。同じ場所でも、植物工場の水耕栽培と土耕栽培では中身が違います。

You are what you eat.
あなたは、あなたの食べたものでできている
空の下、畑の中で仕事をしていると、「ここで育った食べ物だけで生きていたら、体の外も内側もまったく同じもので出来ていることになり、境目がないことになるんだよな。」と思うことがあります。そんなふうになれたら「大概のことは小さなこと」と思えるのではないかと思います。

「KING CORN 公式サイト」より
あなたは毎日、何を食べていますか?これは、あなたの体を作っている食べ物のお話。
イアンとカートは、大学に在籍していた親友同士。これから社会人になるにあたり、「自分たちが普段何気なく口に運んでいる食べ物についてもっと知っておきたい」と、無謀にも農業を始める。
早速、アメリカでもっとも生産量の多い“トウモロコシ”を育てるため、国内最大の生産地であるアイオワ州の農家に移り住み、1エーカー(4047㎡)の土地を借りて農作業に取り掛かる二人。近所の農夫に手伝ってもらい、遺伝子組み換えされた種子や強力な除草剤を使うことによって、農業初心者でありながら驚くほど簡単にトウモロコシを植え育てていく・・・。
こうして作られたコーンはどこへ出荷され、どのように消費されているのだろう?実体験によって、アメリカ的現代農業の実情を目の当たりにした二人は、さらに収穫したトウモロコシの行方を追って、アイオワを離れ旅に出るが・・・。
はたしてその旅の果てに見た、私たちが普段何気なく口にしている物の正体とは・・・?

(「映画.com」解説
大学生のイアンとカートは食物のことをもっと知ろうと、アイオワ州の農家に移り住み、農業を始めることに。まずはアメリカでもっとも生産量の多いトウモロコシを育てるため農作業に取りかかる2人だったが、遺伝子組み換えされた種子や強力な除草剤を使うことによって、農業初心者でも驚くほど簡単にトウモロコシを育てられるのだった……。食のルーツを探る旅を通じ、飽食の現在を鋭く批評するドキュメンタリー。
2007年製作/90分/アメリカ
原題または英題:King Corn
配給:インターフィルム
劇場公開日:2009年4月25日
