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にんじんの旬はいつ? 野菜の原産地について


ニンジンの花

野菜は、生まれた土地の気候を好みます。原産地に近い環境で育つと、最も元気に成長します。ニンジンの原産地は、中央アジアの寒冷な高原地帯。一年を通して寒い地域です。四季のある日本では、ニンジンが最も快適に育つのは冬。そのため、ニンジンの一番おいしい旬の季節も冬なのです。

そんなニンジンですが、冬を越すと花を咲かせる準備を始めます。種を作り、次の世代に命をつなぐのです。花を咲かせるために、茎(正確には「花茎(かけい)」)を伸ばすことを「トウ立ち」といいます。ニンジンの花茎は約1メートルほどに成長し、白いレースのような花を咲かせて風に揺れます。


トウ立ち前のニンジンの特徴

トウ立ちが始まる前、ニンジンは茎が伸びても倒れないように、細かい根を張ります。また、オレンジ色の外側と白っぽい内側の間にある「形成層」が硬くなります。

そのため、3月頃のニンジンは皮が硬くなり、表面がゴツゴツして白い根が出てきます。この時期のニンジンは完熟しており、ワイルドな風味が特徴です。

さらに、花茎に栄養を送るため、根に蓄えられていた栄養が糖化し、トウ立ち直後のニンジンは甘くなります。しかし、栄養が花茎へ移動し続けると、次第に根の部分がスカスカになっていきます。



収穫後も生きているニンジン

見た目では変化がわかりにくいため、切って中を確認しながら、皆さんにお届けできる期間を見極めています。

また、収穫後もニンジンは生きています。お届け後に根が出たり、硬くなったりすることがありますが、それは「生きる力」がある証拠。ぜひ、その生命力を感じながら楽しんでいただけたら嬉しいです。