コーシャ認証取得、コーシャとはヘブライ語で「食べて良い食物」のことです。

この写真(しあわせ野菜畑の代表)を見て皆さんはどのような感想をお持ちですか?

このような感じで、スーパーの地場野菜コーナーなどでは、野菜を生産している農家の方を顔写真入りで紹介しているのを見ます。
この風景が、実はインバウンドにとっては不思議だそうです。

確かに、自分が知る限りではアメリカやヨーロッパ、そして中国や東南アジアでもスーパーにおいて農家の方の顔写真をつけて野菜を紹介しているのを見たことがありません。

生産者の写真がついた野菜を見て「農家の人が心を込めて育てた新鮮な野菜だ」と思うのは日本人だけで、外国の方は「こんな怪しい奴が育てた野菜は怖くて食べることなんて出来ない」と思うのかもしれません。
(そうやって見ると、自分が写ったこの写真を見て安心してくれるかと不安になってきます。)

そのような理由からか、2020年の東京オリンピックの選手村への食材を提供するには、農林水産者に登録された認定機関によって食の安全性を確認したGAP認証が必要となりました。
工業製品のISO、食品業界でのHACCP(ハサップ)に相当します。

 当社は有機JAS認証とJGAP認証を取得しています。
そこで、東京オリンピックに加えて、外国人が来る飲食店や大使館への野菜の販売を進めています。
ところが、どうもGAPに対する反応が低いのです。
国が定めた安全の証しといわれるGAPですが、認知度はあまり高くないようです。
そして、そんな時に聞かれるのがコーシャ認証でした。

 コーシャ認証は旧約聖書の教えに即した、カシュルートと呼ばれるユダヤ教の食の規定です。
「コーシャ」とはこの食事規定で「食べて良い食物」のことを意味します。

アメリカやヨーロッパでは、ユダヤ教のラビ(聖職者)による厳正な審査に合格した「コーシャ認証」マークが、その判断基準が細かく厳格がゆえに、宗教に関係なく、ユダヤ教徒以外の一般の人たちに、商品の品質の安全性に関する目安として信頼されているようです。

「自分はユダヤ教ではないけれど、ユダヤの聖職者が大丈夫と言っているんなら大丈夫だろう。」みたいな感じです。

そうやって見てみると、アメリカやヨーロッパから輸入された体にいいとされる加工品にはKのマークがついたコーシャ認証がついています。
 国が認定した機関によるGAPより、宗教の方が信用度が高いということなんでしょうね。

審査書類も手続きも英語で苦労しましたが、
認定書発行に当たり
Congratulations! Wishing you great success in your kosher organic product sales.
and (英語で) そのためだったら何枚でもコーシャ認定書をプリントアウトしていいよ。」と言ってくれました。
関心がある方にはコーシャ認定書をお送りいたします。

なお、コーシャを認定してもらうためには定期的に審査を受けるのですが、
その都度、審査費用と農場に来てもらう交通費が発生するため、
コーシャ認定を受けるのは現在は冬野菜のみとしています。