ハナタカ優越感

9月3日の夕方7時からのテレビ朝日系列「くりーむしちゅうのハナタカ優越感」にてオーガニック野菜が取り上げられ、当社の農園の様子(写真)を会社名入りで紹介していただきました。
テレビでは、無農薬で作ってもオーガニックとは呼べないこと、日本ではオーガニック野菜は少ないこと、オーガニック野菜の特徴などを取り上げていました。
 テレビに出たのは、ほんの一瞬ですので「ハナタカ!」とは言えないのですが、いい機会なのでオーガニック野菜についてまとめてみました。
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皆さんは有機JASマークをご存じですか。下のラベルの中央にあるマークで、太陽と雲と植物をデザインしています。
農薬や化学肥料を使わない栽培を有機農業と言いますが、有機JAS認証を取得していないと「有機野菜」や「オーガニック野菜」と名乗ることはできません。
有機JAS認証を取得し、維持するのは大変です。当園では先月に有機JAS認証の定期審査がありました。横浜から審査官が来て9時から始まり、農場や出荷場の点検、書類の点検が行われ、終わったのは18時です。有機野菜の基準に沿って栽培されているか、その根拠をデータとして持っているか、問い合わせがあった時に栽培履歴をすぐに提出できるか、問題が発見されたときの危機管理ができているか、スタッフへの学習が行われているか、そのような確認が行われます。
審査にはコストがかかります。手間の割にはメリットが少ないと感じることもあります。そのような理由から、有機農業に取り組んでいても、お客様と信頼で結ばれていれば有機JAS認証は必要ないと考えている生産者は多いです。結果的に日本国内でオーガニック野菜の生産量は0.3%以下で、「日本産の本物のオーガニック野菜はほとんどない」といえます。

 私は有機JAS認証は教員免許のようなものだと考えています。免許がなくても教育者と呼ばれる人もいれば、教員免許を持っていても先生として未熟なこともあります。手間とコストもかかります。ただ、教員免許を取得し維持するための取り組みが、教育者としての資質を磨くことは確かで
す。教員免許がなければできないこともあります。有機JAS認証を取得し維持するための取り組みが、オーガニック野菜としての品質や信頼性を向上させ、お客様が喜んでいただくことにつなげたいと思います。