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しあわせ野菜畑の紹介

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地元情報誌「ふれあいプラス」に取材していただきました。(2023年7月
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徳川2代将軍、秀忠公の生母、於愛の方(西郷の局)の生誕の地
2023年のNHK 大河ドラマ「どうする家康」では広瀬アリスさんが演じました。
ドラマに合わせて、広瀬さんもこの地を訪問、取材したのはちょうどその後でした。


 JR掛川駅から北上すること約10分のところにある掛川市西郷の構江地区。ここは徳川家康の側室で、2代将軍・秀忠の生母・於愛の方(西郷の局)の生誕の地といわれています。この辺りには、於愛の方の実家の屋敷神である「斎宮」、産神様である「五社神社」や「弓矢八幡宮」、於愛の方の父・戸塚忠治の菩提寺やお墓などが今も現存。2023年の大河ドラマの影響もあり、ゆかりの地を求めて訪れる方が増えています。 そんな於愛の方のふるさとのすぐ近くに事務所を構えるのが「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」です。

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 静岡県高等学校の農業教員だった大角昌巳さんが、2009年に起業した農業法人。環境や自然、食の大切さに興味を持つ若者が多いことから、農業の可能性を広げられればと起業しました。

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「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」の最大の特徴は、有機JAS認証、JGAP認証を取得した静岡県内最大のオーガニック農園であるということ。2か所にある農園の広さは東京ドーム1.5個分。広大な敷地を生かし、風通しをよくして病害虫の発生を防ぐために、農作物の植え付けの間隔が通常に比べてとても広いのが特徴です。

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インゲン・ナス・ピーマン・オクラ・ネギ・キュウリ・大根・ニンジン・空芯菜・春菊・ジャガイモ・カボチャ・小松菜・ゴーヤ・ニンニク・枝豆・玉ねぎ・バジル・ラディッシュ・白菜・ほうれん草・エンドウ・ゴボウ・ズッキーニ・など、季節に合わせた旬の野菜を年間約50品目育てています。

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旬のオーガニック野菜セットを全国宅配しており、ホームページから申し込みができるようになっています。 「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」の野菜を食べてみると、これまで食べていた野菜の概念が変わるかもしれません。ビニールハウスなどの温室栽培を行わず、掛川の自然環境の中、路地栽培で育てられています。農薬、除草剤、化学肥料を使わず、野菜が持つ本来の力で育っているため、味に力強さが感じられます。

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全国には有機JAS認証の野菜は複数ありますが、「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」の野菜のおいしさには、掛川の土壌も影響しているようです。世界農業遺産「静岡の茶草場農法」に認定され、世界に認められた自然環境にやさしい農法で知られる掛川茶。農法もそうですが、掛川茶がおいしいのはその土壌にもあるといわれています。「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」の畑は、もともと茶畑だったところを開拓したとのこと。おいしいお茶を育んできた畑に、新たな生命を吹き込み、おいしい野菜を作っているのです。

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手前がピーマン、奥がモロヘイヤ、高台のある農場からの景色は雄大、空は大きく、吹き風はさわやかです。


取材時に畑でそのままいただかせていただきましたが、モロヘイヤは生で食べてもえぐみがなく「これがモロヘイヤ?」と驚きました。ピーマンも独特の苦味やえぐみが感じられず、これならピーマン嫌いのお子さんでも生で食べられるかもと思うほどです。 いずれの野菜も均一な形やサイズではないかもしれませんが、植物の力強さを感じられ、野菜本来の旨みが引き出されている印象を受けました。「『しあわせ野菜畑』の野菜を食べたら健康になった」という声も多く、生命力あふれる野菜だからこそ、からだにパワーがみなぎるのかもしれませんね。

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畑には、たくさんの虫たちが訪れ、ときにはウサギやキツネが訪れることも。農園を始めた当初はいなかったそうですが、少しずつ虫が増えることで、その捕食者である動物たちも姿を見せるように。まさに生物多様性が感じられる畑です。

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「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」が取得している有機JAS認証、JGAP認証。実はこれらの認証をとるのは、非常に大変で静岡県内でも取得しているところは希少といいます。有機JAS認証を取得した事業者でないと、国が認めた正規の「有機野菜」とうたえないないのが現状。生産工程、生産計画書、使用する水の水質検査など必要な書類は多岐に渡り、取得まで最低でも3年かかるため、多くの農家が有機JAS認証の取得を諦めるといわれています。

取得して終わりではなく、取得後も苦労は続きます。たとえば出荷作業場は、「スタッフは帽子や手袋をしなければならない」「掃除用具は床に置いておくと虫が発生してしまうので床置きは厳禁」「ハサミは畑と出荷作業場では分けなければならない」「手洗いの手順の徹底」「野菜を入れるためのコンテナは外と内とで分けなければならず床置きは厳禁」など、さまざまな取り決めがあります。

正しい知識と技術を持った生産者だけが「有機野菜」「オーガニック野菜」を名乗ることができるのです。しあわせ野菜畑では多くの苦労を経て、わずか3年で有機JAS認証を取得しています。しあわせ野菜畑の代表大角さんの話を聞いていると、本当の意味での「安心・安全な野菜」を作るのは苦労が多いということが伝わってきます。

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有機野菜の市民農園を併設していました。区画は50区画以上あり、たくさんの人が野菜つくりを楽しんでいました。

「オーガニック農園 しあわせ野菜畑」は、掛川市の市民農園の開設にも携わっています。農薬、除草剤、化学肥料を使っていない農地で、野菜の育て方を教えてもらうことが可能。一般的な市民農園と異なり、こだわりの珍しい野菜を育てている方が多い印象でした。市民農園に興味のある方は、掛川市にお問い合わせを。

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ヤギのメイちゃんがお出迎え

野菜の販売はインターネット販売が中心ですが、希望すれば事務所での受け取りも可能。「生産者の顔が見たい」「話が聞きたい」「新鮮なうちに野菜を受け取りたい」という方は、事前に連絡の上、訪れてみて。
事務所ではヤギのメイちゃんがお出迎え。
すぐ裏に於愛の方の関連スポットが点在するので、併せて訪れてみてはいかがでしょう。

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しあわせ野菜畑の代表、大角さん。農業の未来を届けています。

掛川市周辺の地域情報誌「ふれあeプラス」2023年取材記事より

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ふれあいプラスは、中部電力が運営する地元情報メディアです。