写真はオケラ、モグラと同じように餌を求めて土を掘りながら生活しています。
雨が降ると空気を求めて地表近くに移動してきて、雨上がりの畑にはオケラの通ったトンネルがスジ状に盛り上がっています。
田植え前に田んぼに水を入れてトラクターで耕すと、水の中をあたふたと必死に泳いでいるオケラの姿はとても愛嬌があります。

体長は3cmくらいで柔らかいです。
お金がなくなることを“オケラになる”と言いますが、オケラが両手を上げてバンザイした姿が降参しているように見えるからです。
コオロギの仲間なので、羽をこすりあわせて鳴きます。今の時期から夏にかけての夕方、「ジーーー」という鳴き声を公園などからでも聞こえますが、オケラです。
農薬や除草剤を使用しない有機栽培の畑には普通にいます。6月末からセミが鳴き始める前の夕方のオーガニック農場はオケラの涼しげな鳴き声に包まれています。お届けしているジャガイモに穴があいていることがありますが、犯人はオケラです。見た目と違って、柔らかくて温かくて、困りものですが憎めません。
以前、そんな話を妻にした時、「私は、オケラって見たことないよ」と言われて、最初とても不思議で、「小学校の音楽の時間に“手のひらを太陽に”って歌ったでしょ。顔を知らないのに友達なんて、不思議に思わなかったの?」と話したことがあります。でも、考えてみると、オケラを見たことがない子供たちの方が普通です。
ミミズやアメンボまでは難しくても、せめて「オケラってかわいいよね、友達だよね」とそんなことを子供たちに話しながら、”手のひらを太陽に”が歌えられるような環境や教育が出来るたらいいなぁと思います。

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