真っ赤なお鼻の トナカイさんは
いつもみんなの 笑いもの
でもその年の クリスマスの日
サンタのおじさんは 言いました
暗い夜道は ピカピカの
おまえの鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてた トナカイさんは
今宵こそはと 喜びました
1997年だからもうずっと前のことです。その年の12月22日に自分は2歳違いの弟を白血病で亡くしました。
12月25日のお葬式の前日の通夜の日はクリスマスイブです。前から用意してあったクリスマスケーキのロウソクに火をともしながら、幼稚園児だった姪っ子が一生懸命に「赤鼻のトナカイ 」を歌ってくれました。この歌を歌う姪っ子の笑顔にとっても救われました。
ずっと前のことなのに、毎年この時期が来ると、弟がなくなったあの時の気持ちが思い出されます。
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でも、考えてみたら歌詞の内容は、たわいのないものです。
なぜ、この歌を聞くとホッとするのかなぁ、なぜ、心が温まるのかなぁと不思議に思ったものでした。
そして、こんなことを思いました。
サンタさんはいろいろなプレゼントを持っているけれど、一番のプレゼントは「あなたがいてくれて、私はとっても嬉しいよ。ありがとう。」という感謝の言葉なんだろうな。
いつも泣いていたトナカイさんがプレゼントされたのはサンタさんの感謝の言葉。
そんなサンタさんだからみんなに幸せを届けられるんじゃないのかな。だから、きっとこの歌を聴くと心が温まるんだろ。
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今年も素敵なクリスマスとなりますように
メリー・クリスマス


