
紅芯大根を切ると、外見からは想像できない驚きの赤い色があらわれます。輪切りにしてサラダにしたり、紅色をより生かすために甘酢漬けにするのがお勧めです。
赤いのはアントシアンという色素です。水溶性なので、煮ると溶けてしまいます。オーガニック栽培ではあまり大きくならないでピンポン玉位の紅芯大根ができるときがあります。そんな小さな紅芯大根が届いた時は切らずに煮込んでください。丸のまま煮込むと赤い色が残ります。ほくほくして甘く、ビックリの赤い色で楽しい食事になります。



紅芯大根にはまだF1品種は出回っていません。
いわゆる固定種です。
とはいうものの、遺伝子にばらつきが多く、同じ袋の種をまいても、大きさはバラバラ、切った時の色(赤色の濃さ)も違ういます。時には表面が赤くなっているものもあります。
固定種と言われるものも、品種改良の積み重ねで生まれます。目的の形質を持ったものを選抜していくことで、よりその特徴に特化していくわけです。
紅芯大根はまだまだ品種改良(形質の選抜)が進んでいないので、いろいろなタイプのものが現れるわけです。
切った時に赤くないと「なーんだ」と思うか、違っているのが「面白い、楽しい」と思うか、人それぞれだとは思いますが、自分はなんだかそのまま個性がある紅芯大根であり続けてほしいなぁと思います。
