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薩摩芋・唐芋(からいも)・琉球芋

サツマイモがおいしい季節ですね。野菜セットでお届けしているのは「紅はるか」という、2010年に登録された品種で、クリーミーで甘みがあると人気です。国立農業研究機構のサツマイモ育種研究チームが開発し、今までの品種より「はるか」に優れることから、「紅はるか」と命名されました。お堅い人たちなのに、なかなかウィットに富んだ名前だと、感心しています。

さて、サツマイモは今から300年位前、8代将軍の徳川吉宗公の時代に、飢饉で食料が不足した時の救荒作物として青木昆陽(こんよう)が広めたとされています。



サツマイモという名前の由来は薩摩(鹿児島)から全国に広がったからだと教わったのですが、大学時代の鹿児島出身の友人が、 サツマイモのことを「カライモ」と呼んでいて、不思議に思ったものでした。

サツマイモの原産地はメキシコ周辺の熱帯アメリカで、コロンブスによって、トマト、ジャガイモ、唐辛子、トウモロコシなどと一緒にヨーロッパにもたらされました。寒さに強いジャガイモと異なり、ヨーロッパでは栽培することが出来ませんでしたが、スペイン人とポルトガル人が植民地のアフリカ、インド、東南アジアにもたらし、日本へは中国を経由して沖縄、九州、本州と伝わりました。そのため中国(唐)から伝わった鹿児島では唐芋(カライモ)、沖縄(琉球)から伝わった福岡では琉球イモと呼んでいるそうです。

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 さて、写真はサツマイモの花です。サツマイモはヒルガオ科の植物で、朝顔に似た花を咲かせます。
サツマイモも朝顔も昼の時間が短くなると花が咲く短日植物ですが、花芽を作り始めるスイッチが入る昼の長さ(限界日長)が異なります。朝顔は夏至を過ぎるとスイッチが入り、7月頃から花を咲かせ始めますが、サツマイモはその時期はイモの肥大をしていて、日の長さがぐっと短くなってからスイッチが入り、10月下旬から花を咲かせ始めます。
ところが、日本の10月下旬はサツマイモにとって寒すぎです。そこで、イモが肥大したら急いで掘りあげているため、サツマイモの花を見ることは日本ではとても珍しいとされています。
しかし、暖かい静岡ではサツマイモを11月上旬でも収穫していることがあり、サツマイモの花を見ることが出来ます。イモのイメージとは異なり、清楚で上品な花です。

サツマイモの収穫体験の様子

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