
季節は春。桜の綺麗な時期になりました。
しあわせ野菜畑の第2農場(光陽農場)はこの桜の坂の先にあります。

桜の坂を上がると、第2農場が広がります。
北側からみた農場の様子です。
ここから南側に見える山のところまでが、しあわせ野菜畑の第2農場(光陽農場)です。
写真はタマネギです。もう2週間くらいすると収穫が始まります。
春になって雑草が生えてきましたが、ここまで育っていれば大丈夫。
除草剤を使わない有機農業は雑草とも共存していく農業です。

農場の南の畑につきました。
黄色いのはナバナです。
ナバナは蕾の部分をいただきます。
花が咲き始めたので1週間くらい前に収穫を終了しました。
手前は、緑肥(土を良くするためにすき込む植物)のイタリアンライグラスです。

手前はケール
黄色いのは収穫が終わったスティック・ブロッコリー
ナバナより少し淡い黄色の花を咲かせます。
スティック・ブロッコリーは、出てきたわき芽の蕾を食べるので、
暖かくなって花が咲き出したら収穫が終了です。
3月中旬に収穫を終了し、花が満開状態です。
今日は、ナバナとスティックブロッコリーを片づけるのが仕事です。
ちなみに、山のところに見えるのは、有機茶を作っている松下園の茶園です。
松下園は2021年度の全国茶品評会で深蒸し茶の部門で農林水産大臣賞(日本一)になりました。
有機茶での受賞は初めてでした。

ということで、本日の仕事はナバナとスティックブロッコリーの片付けです。
ハンマーモアという機械で粉砕します。
可哀そうな気がするかもしれませんが、実はこれがとっても貴重です。
慣行農業(一般的な農業)は一般的に単一品目大量生産という形をとります。
そのような農業では、収穫が終わると残ったもの(「残渣」と言います)を、農場の外に運び出します。
その後に同じ作物を植えるため、病原菌を畑に残さないようにするためです。
他方、有機農業は多品目栽培が基本です。
いろいろな野菜と共存することで病害虫に負けない元気な野菜に育てるためです。
同じ畑でも、次回は違う野菜を育てるので、収穫が終わったら粉砕して土に戻します。
(光合成をして大きく育った有機物を土にすき込むことになります)
そうやって考えると、これは残渣ではなく、イタリアンライグラスと同じような緑肥(土を良くするためにすき込む植物)と言えるでしょう。
育った野菜が花を咲かせ、それを土に戻してあげる。
有機農業が持続可能な農業と言われるのはこういう理由です。