日経新聞に投稿してみました。

昨日の日経新聞に「日本の農業の実態を知ってもらうには?」で投稿を募集とありました。
「優れたアイデアをトップが選んで、10月23日の紙面で紹介する」と、なんだか上から目線で募集していましたが、ためしに応募してみました。

論説文が農協中央会会長なので、きっと「日本農業の実態は危機的である」という論調の投稿が多いと考え、逆張りをしてみました。
反応はどう出るでしょうかね?

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日本の農業の可能性はオーガニックにある

 専業農家の長男の自分は大学の農学部で農業経営学を専攻しましたが、農業で楽しい人生を思い描くことはできませんでした。そこで、生徒たちと一緒に農業の可能性を探してみようと高等学校の農業教員になりました。
 可能性を感じたのは、環境制御の植物工場です。しかし、温室ガラスとコンクリートの床の中、聞こえてくるのは溶液を循環させるモーターの音、「これって、レイチェルカーソンの沈黙の春だ」と感じたものでした。
 一方、学校設定科目「エコロジー」が好評で、そこから、露地栽培の生物多様性の中で、旬の野菜を育てるという実習科目を作りました。反応は非常に良く、「こういう農業をやりたいという子供たちが出てくる」と思いました。
 オーガニック農園しあわせ野菜畑を始め15年が経過しました。農業で働きたいと集まったスタッフ20名に支えられ、7ヘクタールの農場で年間50品目のオーガニック野菜を栽培して全国宅配をしています。オーガニックは生き方です。日本の農業の可能性はオーガニックにあると思います。