2月の野菜




● 2月のオーガニック・しあわせ野菜セット ●

雪が降らない静岡では冬でも野菜が育ちます。
真っ青な空の下、富士山がとても綺麗です。
寒風の中、冬の太陽を浴びて元気の育ったオーガニック野菜をお届けします。


【ニンジン】

9月21日に播種して、11月20日から収穫が始まりました。冬に間も少しずつ大きくなっていて今が一番甘味が乗っています。
品種はウエキ種苗さんが静岡・菊川農場で育種した「チハマ」という品種です。ニンジンの産地である掛川市千浜(旧大東町)から命名されました。ジュースにしてそのまま飲んでも甘いと評判の品種です。

農薬や除草剤を使わないオーガニック・ニンジンは皮をむかないで食することができます。ニンジンは皮の下に旨味が詰まっていますので、タワシで皮の表面をこするくらいでご利用ください。
オーガニックではジャガイモやサツマイモや大根も皮をむかないで料理していただくのがお勧めです。

【キャベツ】
8月5日播種、9月22日定植、2月1日から収穫予定です。
静岡市にあるキャベツ育種を得意とする石井種苗さんお勧めの品種です。
キャベツは一年中出回っていますが、静岡における旬の時期は1月から4月です。
青空の下、冬でも太陽をたくさん浴びて大きくなったキャベツは旨味が詰まっています。
肉厚ですので加熱時間を長くしてください。
キャベツの甘味が堪能できます。

【サツマイモ】
サツマイモは砂地で作られることが多いのですが、当園の土は粘土質です。収穫が大変なのですが、粘土質の土は栄養分をたくさん吸着しているので、採れたサツマイモはとっても甘くて美味しいです。
根もの野菜の方が、慣行栽培と有機栽培の味の違いがよくわかると言われています。
ぜひ、当園のサツマイモでオーガニック野菜の実力を感じていただけたらと思います。

【大根】
9月30日播種の大根で、品種はサカタのタネの「冬みね」です。
「冬みね」は晩生で越冬栽培ができる品種です。12月には本当に大きくなるのかと心配をしたほどでした。
有機栽培でゆっくり育った大根は細胞が緻密でずっしりと重たく、客さまも手で持った時に驚かれます。
包丁で切った時も、包丁にくっついてしまって離れない時があります。
「やっぱり、大根は冬だよねぇ」と言いたくなりますよ。

【紅心大根】
紅芯大根は1972年の日中国交回復後に青梗菜やターツァイなどと一緒に中国から紹介された野菜です。外側は普通の丸ダイコンなのですが、名前の通り、中が鮮やかな紅色をしています。
あまり知られていませんが、サラダやバーニャカウダーにすると映えるので、東京のお洒落な飲食店さんなどに人気です。

【白菜】
白菜は化学肥料を使わないで無農薬で育てるのが難しい野菜です。畑に植えられるのは9月下旬の5日間くらい。これより早く植えると、ダイコンサルハムシに柔らかな葉の部分を食べつくされて、レース状になってしまいます。逆に遅く植えると虫には食べられないのですが、葉の成長がおそく結球してくれません。
本年度は9月1日に播種をして、9月23日に定植をしました。10月が暖かったのので順調に生育して11月中旬から結球が始まり12月17日から収穫を開始しています。12月下旬には冬の間の寒風から守るために外葉をまいてあげました。3月になるとトウが立って花が咲いて菜の花が出てきます。2月が一番おいしい旬です。 

【白ネギ】
 白ネギは栽培期間が長い作物です。お届けしている白ネギは昨年の3月30日に播種をして、5月26日から2週間かけて定植をしました。オーガニック栽培では除草剤をかけられないので何度も何度も草刈りをして、やっと12月から収穫を開始しました。この間、ネギの伸長に合わせて5回ほど土寄せをしました。白ネギが白いのは土寄せによって光を遮断するからです。3月下旬になるとネギ坊主ができます。今が一番の食べごろです。

【コマツナ】
コマツナは種をまいて大きくなったら収穫という栽培を何度も繰り返します。当園では9月24日から2週間おきに11月13日まで播種をしました。2月にお届けするのは11月の播種したものです。
温室やハウスは密植栽培ですので農薬を使用しないで育てることはできません。コマツナを露地栽培で育てると4月から9月は虫だらけになります。1年中出回っているコマツナですが、オーガニックのコマツナを食べられる時期はとっても短いのです。

【ホウレンソウ】
ホウレンソウは寒いのが好きです。種まきの開始はコマツナより少し遅くし、10月19日から2週間おきに12月18日まで播種をします。そして再び3月上旬から4月下旬まで播種をすることで、12月から6月くらいまでホウレンソウをお届けしています。それぞれの播種時期を考えて6種類くらいの品種を使い分けています。
2月にお届けするのは11月と12月に播種した寒さに強い品種です。
ホウレンソウの原産地はペルシャ(現在のイラン)です。1年中出回っているホウレンソウですが、おいしい旬の季節は冬です。野菜は原産地の気候で個性を発揮します。ペルシャの地は高原地帯で冬は氷点下まで下がります。冬の寒風の中で育っているホウレンソウは、ふるさとのペルシャを思い出しているのでしょうね。

【桜】
しあわせ野菜畑の農場の周辺に植えられている早咲きのサクラの枝を一緒にお届けしています。
中央道路300mには左右に桜が植えられおり、農道なので車が通ることも少なく、散るときなどは道路一面がサクラに覆われとても綺麗です。
風に運ばれてキャベツとかホウレンソウの上にもサクラの花が舞い降りています。
気温によってお届け期間は変わります。2020年は2月1日から3月5日までお届けすることができました。

【そのほか】
しあわせ野菜畑のオーガニック野菜セットは、生産者による農場直送便です。お届けするのは季節ごとの旬のオーガニック野菜です。
早生の「葉付きの玉ねぎ」が入ったり、「ゴボウ」は入ったり、「大根の切り干し」、「ニンジンの切り干し」が入ることもあります。