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爆裂した野菜の姿

当園のキャベツの旬(出荷時期)は、1月から3月です。

8月にポットに種をまき、苗まで育てたものを10月に畑へ植え付け、ゆっくりと成長していき、1月から収穫が始まります。

キャベツは暑さが苦手なため、静岡では夏の間は育てられません。

1年中スーパーでキャベツが並んでいるのは、日本各地をリレーのように栽培地を変えているからです。

夏に群馬県の嬬恋村や長野県の川上村など、高原地域で栽培されたキャベツが出回るのも、涼しい環境が必要だからなんですね。

では、「寒ければどこでも育つのか?」というと、そうでもありません。

雪が積もるような寒冷地では、冬にキャベツの収穫は難しくなります。

そのため、冬から春にかけては愛知県や静岡県産のキャベツが全国で活躍しています。

冬のキャベツは、他の季節よりもゆっくりと育つため、栄養たっぷりで、甘みやうま味がしっかりと感じられるのが特徴です。

「冬野菜は美味しい」と言われるのは、こうした理由があるからです。

さらに、当園では即効性のある化学肥料を使わず、有機栽培でキャベツを育てています。

有機キャベツは、さらにじっくりと育つため、葉は肉厚に、甘みもより豊かに育ちます。

加熱することでその甘みがぐっと引き立ち、とても美味しくいただけます。

キャベツも他の野菜と同じように、春になると茎を伸ばし、花を咲かせます。これを「トウ立ち」と呼びます。

キャベツのトウ立ちはとても迫力があります。

まるで中から破裂するように葉を割って、茎がぐんと伸びていきます。黄色い可愛い花も咲きます。

この「割れ始めたキャベツ」を、当園では親しみを込めて「爆裂キャベツ」と呼んでいます。

トウ立ちの際、キャベツは茎を伸ばすために栄養を糖に変えてエネルギーにします。

そのため、「爆裂キャベツ」は見た目はちょっとワイルドですが、とても甘くて美味しいんです。

見た目が通常のキャベツと違うため、一般には出荷していませんが、スタッフや飲食店の方々には大変好評です。

外からは分かりにくいですが、カットして茎ができかけていても驚かないでくださいね。茎の部分も甘くて美味しくいただけます。