伊勢神宮 奉納

10月16日 神嘗祭(かんなめさい)が行われている伊勢神宮内宮に、しあわせ野菜畑のオーガニック野菜を奉納してきました。

掛川市が今年行った「オーガニックビレッジ宣言」を記念して、オーガニック野菜を奉納してきました。
全国から33組、掛川市からは4つの組(生産者としては7人)が奉納しました。

ところで、神嘗祭(かんなめさい)、新嘗祭(にいなめさい)てご存じですか。
自分も奉納が決まってから知ったのですが、食にとってとても大切なことを教えてもらう機会になりました。

神嘗祭は天照大御神と衣食住の守り神である豊受大御神をお祀りしている伊勢神宮に、今年の最初の稲穂を納めて感謝をするお祭りです。
刈り取ったばかりの稲穂はまた食べられません。ですから、神嘗祭は食することではなく、自然の恵みに対する感謝の心です。1年間に1500回以上あると言われる伊勢神宮の神事の中で一番大切なのが神嘗祭です。

現在は稲穂をコンバインで収穫と脱穀をしてから乾燥機にかけるとて、米としてすぐに食べられる状態になります。収穫時期も早くなったので、新米が8月頃から店頭に並びます。しかし、それはごく最近のことです。
神嘗祭で稲穂が育ったことに感謝した後、水田で刈り取った稲穂を太陽(天照大御神)の下で1か月以上自然乾燥してから、脱穀と籾摺りをして稲穂はお米となります。各地の神社で、新米を奉納し五穀豊穣に感謝するのが新嘗祭(にいなめさい)、昔は新嘗祭の後に初めて新米を口にしたそうです。

神嘗祭は9月15、16、17日、新嘗祭は11月23日(勤労感謝の日)に行われます。

農産物は神様に感謝するためのもの、そして、それは時間を経て神様を通して自分たちが食べられるものになります。暑かったり寒かったり、日照りだったり雨が多すぎたり、農産物がうまく育ってくれない原因は多々ありますが、それらもすべて天の恵みです。
神様に捧げれば、まわりまわって神様から自分たちに届けてくれる。
食事の前の「いただきます」は、神様に対しての感謝の言葉。
神嘗祭と新嘗祭で伝えようとしているのはそのようなことだと思います。

伊勢神宮別宮の御料田の様子です。御神田(おみた)と言います。