野菜が好きになる話( 静岡新聞 4月3日)

投稿日:2016.04.04投稿者:siawaseyasai

 

ネギ類は、春になると茎の先端にたくさんの小さい花を着けます。この花はつぼみの時には全体が白い膜のようなもので包まれていて、ネギ坊主と呼ばれています。

右の写真は、神社の橋の欄干についている「擬宝珠(ぎぼうしゅ・ぎぼし)」です。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

漢字的には「宝珠に似せた物」ですが、実は「葱帽子」、「葱坊主」が語源です。

ネギ類の野菜は硫化アリルを含むのでツンとする特有の匂いがしますが、この臭気が邪気を払って魔除けになると信じられています。そこで、神社の入口にある橋に「ネギ坊主」を載せて、悪しきものの侵入を防いでいます。

なお、神職一般のことを禰宜(ねぎ)と総称するそうです。これとネギの関連については知りませんが、「もし関係していたら面白いなぁ」などと考えながらネギを育てています。

ネギ坊主の膜はすぐに割れて、毛糸で作るポンポンのような白い花を咲かせ、そこに黒い小さな種をたくさん作ります。

だから、ネギ坊主は人間でいえば少女から女性に変わろうとしている女の子に相当するわけです。

最後にお粗末な一句を。

 

  みんなから  ネギのボウズと  呼ばれるけれど

                        ホントは私  女の子なの

 

 

 

 

 

 

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(2016年4月3日 静岡新聞)

毎月第1日曜日、静岡新聞朝刊にて「野菜が好きになる話」コーナーを担当しています。

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