植物工場

投稿日:2013.01.02投稿者:siawaseyasai

美味しいこと、安心安全であること・・・その次に食に求められること

21世紀型の農業として植物工場が取り上げられることがあります。

ガラス温室の中で温度を管理し、 土を使わない溶液栽培、光もコントロールしLED照明で育てます。 害虫がいないので無農薬であり、埃がないので洗わなくてもいいくらいきれいです。 成長が速く回転率が良く収益性が期待できます。 少量多品目の有機野菜作りは、植物工場と対極にあります。 季節によって作るものは違うし、その土地の土と太陽に育まれます。 虫は敵ではなく共存するもので食べられた跡があったりします。 土を耕すとミミズ、ダンゴ虫、クモ、カエルといろいろな虫たちが出てきます。

環境学習のバイブルとして、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」という本があります。 「化学物質の使用は生態系を壊し、春がきても聞こえるのは風の音だけ、 鳥の鳴き声も虫の動く音も聞こえない沈黙した春を迎えることになる」 という話です。

農業は自然と共存しているように思われていますが、実は環境破壊の第一人者でもあります。 温室栽培においては連作障害を防ぐためには土壌消毒は欠かせません。 結果的に温室内の土壌には微生物すら存在していません。 温室の中はとっくに「沈黙の春」になっています。 これをさらに進めたのが植物工場です。 そこには虫もいませんが、太陽の光も風の音もありません。 聞こえるのは人間の足音と栄養分を含んだ溶液を流すためのモーター音です。 その野菜は安心安全に食することが出来る栄養素ではありますが、 「命をいただく」ことにはならないと思います。

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